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 平成16年版 犯罪白書 第4編/第2章/第2節/3 

3 少年の刑事裁判

 4-2-2-8表は,最近5年間における通常第一審で有罪の判決を受けた少年の処理状況を見たものであり,15年については罪名別に細分している。
 平成15年の有罪人員総数198人のうち,不定期刑は76人(38.4%),定期刑は121人(61.1%)である。定期刑121人中116人(95.9%)が執行猶予となっている。また,罪名別に見ると,業過(32.3%)が最も多く,以下,道路交通法違反(17.2%),傷害(15.7%),窃盗(10.6%),強盗(9.6%)の順となっている。

4-2-2-8表 少年の通常第一審における罪名別有罪人員


●少年保護事件(P215)
 家庭裁判所の取り扱う非行少年に対する事件を「少年保護事件」といいます。
 なお,[1]家庭裁判所に送致される以前の段階における少年の被疑事件,[2]家庭裁判所から検察官へ逆送した事件で,刑事裁判所へ公訴を提起される以前の段階における少年の被疑事件及び[3]公訴提起後の事件を,少年の刑事事件といいます。