前の項目   次の項目        目次   図表目次   年版選択
 平成16年版 犯罪白書 第2編/第4章/第2節/4 

4 再入状況

 平成10年における出所者について,15年末までの再入状況を各年末までに再入した者の比率で見たものが,2-4-2-5表である。出所事由別に比較すると,満期釈放者の方が仮出獄者よりも早い時期に再犯に陥る者が多い。一方,15年の新受刑者のうち再入者について,前刑時の罪名ごとに再犯期間(前回の刑の執行を受けて出所した日から,再入に係る罪を犯した日までの期間)1年未満の者の占める比率を見ると,住居侵入が60.8%と最も高く,脅迫が53.7%で続いている(巻末資料2-10参照)。
 また,平成6年から10年までの出所者について,出所年を含む5年間に再入した者の比率を見たものが,2-4-2-6表であるが,再入者の比率には大きな変化は見られない。

2-4-2-5表 平成10年出所受刑者の平成15年末までの再入率

2-4-2-6表 出所年から5年間における再入率の推移