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 平成15年版 犯罪白書 第1編/第2章/第1節/2 

2 暴力団犯罪の動向

 昭和48年以降について,交通関係業過及び交通関係法令違反を除く暴力団構成員等の検挙人員の推移を見ると,1―2―1―3図のとおりである。平成元年以降3万人台で推移しており,14年は,前年より93人減少し,3万824人となっている。そのうち,暴力団構成員の検挙人員は9,907人で,前年と比べ14人増加している。

1―2―1―3図 暴力団構成員等の検挙人員の推移

 1―2―1―4表は,平成14年における刑法犯及び特別法犯検挙人員に占める暴力団構成員等の人員を,主要罪名別に見たものである。暴力団構成員等の検挙人員は,刑法犯2万405人(前年比755人増),特別法犯1万419人(同848人減)となっている。さらに,暴力団構成員等の検挙人員における罪名別構成比を見ると,覚せい剤取締法違反が21.7%(6,699人)と最も高く,以下,傷害15.9%(4,904人),恐喝9.6%(2,954人),窃盗9.5%(2,917人)の順となっている(警察庁の統計による。)。

1―2―1―4表 主要罪名別検挙人員に占める暴力団構成員等の人員