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 平成11年版 犯罪白書 第5編/第4章/第2節/1 

第2節 財産犯

1 被害額

 財産犯における被害額は,V-4図のとおりであり,窃盗及び詐欺では,被害額1万円を超え10万円以下が最も多く,次いで,被害額1万円以下,10万円を超え50万円以下,100万円を超え500万円以下の順となっている。強盗では,被害額1万円を超え10万円以下が最も多く,次いで,被害額10万円を超え50万円以下,50万円を超え100万円以下の順となっており,1万円を超え10万円以下及び10万円を超え50万円以下を併せると,強盗全体の6割を超えている。恐喝では,被害額1万円を超え10万円以下が最も多く,次いで,被害額10万円を超え50万円以下,1万円以下,10万円を超え50万円以下の順となっている。

V-4図 財産犯の罪名別被害額

 横領では,被害額1万円以下のものが80%近ぐを占めているが,そのほとんど(229件中224件)が放置自転車の乗り逃げである。