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 平成10年版 犯罪白書 第3編/第7章/第4節/1 

第4節 フランス

1 少年非行の動向

 フランスの刑法犯検挙人員について,その総数,成人及び18歳未満の少年検挙人員の,1987年から1996年までの推移を見ると,III-127図のとおりである。

III-127 刑法犯検挙人員の推移

 III-45表は,刑法犯総数及び特定5罪種について,1987年から1996年までの10年間における検挙人員,少年・成人の各人口比を示したものである。

III-45表 刑法犯及び特定罪種別検挙人員・人口比フランス(1987年〜1996年)

 なお,フランスでは,刑事法上「青年」という概念がなく,18歳未満の者が「少年」,18歳以上の者が「成人」として取り扱われている。
 少年の刑法判検挙人員は,1983年に10万7000人を超えてピークを記録したが,1994以降はこれをを上回る数値を示し,1996年には14万3824人となっており,検挙人員に占める少年の比率も17,9%と,1987年以降の10年間の最高値を示している。また,少年人口比も,成人人口比が低下傾向にある中で,1996年には2310.7.と1987年の1.6倍の数値となっている。
 次に,特定5罪種について,この10年間の少年検挙人員の推移を見ると,殺人は,成人が減少傾向にある中で,増加傾向を示している。強盗と窃盗は,少年人口比が成人のそれを大きく上回っており,1996年は,強盗が4.0倍,窃盗が3.1倍となっている。さらに,傷害は,少年検挙人員が,10年間に3.4倍となり,入口比も1996年には少年が成人を上回るに至っており,強姦も,この10年間に少年の検挙人員が2.7倍,少年入口比が2.8倍となっている。