前の項目   次の項目        目次   図表目次   年版選択
 平成 8年版 犯罪白書 第1編/第2章/第2節/4 

4 毒劇法違反

 警察庁の統計によると,毒劇法違反送致人員は,毒劇法改正の昭和47年以降増加し,57年に送致人員3万6,796人とピークに達した後,60年までは3万人台で推移していたが,その後減少し,平成7年には送致人員1万423人となり,前年と比べ,2,636人(20.2%)の減少となっている。
 毒劇法違反については,一貫して送致人員の7割前後を少年が占めているが,平成7年は7,000人(総数の67.2%)で,前年と比べ1,956人(21.8%)の大幅な減少となっている。また,7年における女子の毒劇法違反送致人員は,2,578人で,総数に占める女子の比率は24.7%と前年より0.7ポイント低下したものの,なお高い水準にある。I-36図及びI-37図は,昭和47年から平成7年までの毒劇法違反における少年の送致人員及び少年比(送致人員総数に占める少年の比率をいう。)並びに女子の送致人員及び女子比(送致人員総数に占める女子の比率をいう。)の推移を見たものである。

I-36図 毒劇法違反の少年送致人員及び少年比の推移

I-37図 毒劇法違反の女子送致人員及び女子比の推移