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 平成 6年版 犯罪白書 第4編/第7章/第3節/1 

第3節 外国人保護観察対象者の処遇上の問題点と対策

1 保護観察処遇上の問題点

 保護観察の対象となる外国人は,退去強制になる場合等を除けば,例えば,インドシナ難民,中国残留孤児の子女,日本人や永住者の配偶者等,日本に生活の本拠があって,在留資格を有し,将来にわたって定住することになる者である。
 これらの処遇上の問題点としては,(1)日本語による意思伝達が困難である者が多いこと,(2)通訳人の確保が容易でないこと,(3)成育した社会の文化や制度が違うことから生活習慣や罪悪感,規範意識に差異があること,(4)職場の開拓が困難である者が多いこと,(5)種々のハンディがあるため福祉・医療の援助が得にくいことなどが挙げられる。