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 平成 5年版 犯罪白書 第3編/第1章/第1節/4 

4 集団非行

 III-2表は,法務省の特別調査により,最近5年間の少年非行における共犯関係及び非行集団加入の有無について見たもので,平成4年については,それを主要罪名別に示してある。共犯率の傾向は,ほぼ横ばい状態にあり,4年における共犯率は44.8%となっているが,同年における警察庁の資料によれば,成人の共犯率が7.8%であるのと比較すると格段に高く,少年非行の一つの特徴となっている。しかし,非行集団加入率を見ると7%前後にとどまっており,これは主として,少年非行の圧倒的多数を占める窃盗が,万引き,自転車盗など,非行集団の形成ないしこれへの加入に至っていない初発非行型の少年によってなされていることを反映するものである。

III-2表 犯罪少年の共犯・非行集団関係 (昭和63年〜平成4年)