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 平成 5年版 犯罪白書 第3編/第1章/第1節/3 

3 女子少年の非行

 III-1表は,最近5年間における交通関係業過を除く女子少年刑法犯の女子比及び主要罪名別検挙人員を示したものである。

III-1表 交通関係業過を除く女子少年刑法犯の罪名別検挙人員 (昭和63年〜平成4年)

 女子少年の交通関係法令を除く特別法犯の送致人員を見ると,平成4年においては,毒劇法違反少年5,732人,覚せい剤事犯少年520人,その他374人となっており,薬物濫用少年が圧倒的多数を占めている。
 女子少年の非行では,性の逸脱行為が問題となるが,平成4年における女子少年の補導人員を見ると,売春(売春防止法)489人,淫行(児童福祉法)287人,みだらな性行為(青少年保護育成条例)2,198人,不純な性行為(虞犯送致)202人,その他の不純な性行為986人で,総数4,162人となっており,5年前である昭和62年の総数8,226人と比較すると,総数において49.4%減を示しており,女子少年の性の逸脱行為による補導人員は,減少傾向にある。