前の項目   次の項目        目次   図表目次   年版選択
 平成 4年版 犯罪白書 第3編/第1章/第2節/6 

6 家庭と非行

 家庭は,少年の成長と発達にとって基本的に重要な影響を与える環境であり,少年非行との関連が古くから着目されてきた。

III-6図 一般保護少年の非行名別前処分回数

III-11表 犯罪少年の実父母の有無別構成比

 法務省の特別調査により,犯罪少年の家庭の保護者及び生活程度を見ると,III-11表及びIII-12表のとおりである。7割は実父母がそろい,9割が経済的に普通以上の家庭の少年となっている。
 III-13表は,最近5年間における犯罪少年の親の養育態度について見たものである。平成3年における親の養育態度は,「放任」が最も多く,以下,「甘やかし・過保護」,「厳格」,「監護能力なし」の順となっている。

III-12表 犯罪少年の親の生活程度別構成比

III-13表 犯罪少年の親の養育態度別構成比

 III-7図及びIII-8図は,平成3年における家庭内暴力事犯少年について,学職別構成比及び暴力の対象別構成比を見たものである。学職別では中学生が最も多く,次いで,無職者,高校生の順となっており,暴力の対象別では,母親が最も多くなっている。