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 昭和63年版 犯罪白書 第4編/第2章/第2節 

第2節 各種の累犯者

 本節では,最近の各種の累犯者の状況は,10年前の状況と比べて,どのように変化しているかについて考察することとする。53年版白書は,累犯の実態を分析し,その典型的なものとして,[1]殺人や放火など重大な犯罪を繰り返す「危険な常習的犯罪者」,[2]精神障害により重大な犯罪を繰り返す「精神障害者の累犯者」,[3]窃盗など財産犯罪を繰り返す「窃盗・詐欺の累犯者」,[4]反社会的組織を背景に犯罪を繰り返す「暴力団関係者の累犯者」が存在することを指摘しているので,以下において,10年後の現在におけるこれらの累犯者の実態を再度考察してみることとする。