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 昭和62年版 犯罪白書 第3編/第1章/第2節/4 

4 再犯少年

 III-10表は,少年の交通関係業過を除く刑法犯の検挙人員中,再犯少年の占める比率及び前回処分の内訳を,最近5年間について見たものである。総数中に占める再犯者の比率は,昭和57年(29.1%)以降わずかながら上昇してきたが,60年からは減少に転じている。再犯者の前回処分別内訳では,審判不開始・不処分がいずれの年でも4割を超え,61年においては47.4%となっている。
 III-11表は,法務省の特別調査により,検察庁が取り扱った再犯少年について,前回処分から本件犯行に至るまでの期間を,最近5年間について見たものである。再犯期間が1年未満の者の占める比率は,いずれの年も7割を超えており,昭和61年は75.2%となっている。

III-10表 少年刑法犯検挙人員中再犯者の前回処分(昭和57年〜61年)

III-11表 前回処分後の再犯期間別構成比(昭和57年〜61年)

III-12表 一般保護少年の保護者の状況別構成比(昭和40年,50年,58年〜60年)

III-13表 一般保護少年の保護者の生活程度別構成比(昭和40年,50年,58年〜60年)