(1)　死刑の執行
　昭和53年以降最近3年間における死刑執行人員は，5人で，罪名別に見ると，強盗殺人が3人，殺人が2人となっている。
(2)　自由刑の執行指揮
　昭和53年以降最近3年間における自由刑の執行指揮状況は，III-26表のとおりである。55年における無期懲役の執行指揮人員は，前年より9人増加して40人であり，有期懲役の執行指揮人員は，前年より904人減少して3万5,522人となっている。有期禁錮の執行指揮人員は，46年以降減少傾向にあり，55年には前年より更に20人減少して611人である。

III-26表　自由刑の執行指揮人員(昭和53年〜55年)

(3)　財産刑の執行
　昭和53年度以降最近3年間における罰金及び科料の調定件数と調定金額は，III-27表のとおりである。昭和55年度における罰金の調定金額は約529億円，科料は約6,300万円で，前年に比べ，罰金は約30億円，科料は約66万円の増加となっている。なお，55年度における労役場留置の執行状況は，罰金につき，2,474件，約1億1,700万円，科料につき，55件，約13万円となっている。

III-27表　罰金及び科料の調定件数及び調定金額(昭和53年度〜55年度)