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 昭和54年版 犯罪白書 第4編/第2章/第1節/3 

3 暴力団関係者の累犯状況

 昭和53年に刑法犯で検挙された成人暴力団関係者について,過失犯及び道路交通法違反によるものを除く逮捕歴・前科の有無等の比率を見ると,IV-13表のとおりである。総数では,逮捕歴のない者の比率は21.1%にすぎず,実に55.2%は逮捕歴3回以上を有しており,また,前科のない者の比率も27.1%にとどまり,同種前科を有する者が40.2%に及んでいる。罪名別に見ると,逮捕歴のない者の比率が高いのは,賭博(40.3%),凶器準備集合(29.5%)などであり,同比率が低いのは,殺人(9.0%),放火(10.0%)などである。同様に同種前科を有する者の比率を見ると,傷害(56.1%),窃盗(50.9%)などで高く,放火(10.0%),強盗(10.5%)などで低くなっている。