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 昭和50年版 犯罪白書 第3編/第1章/第4節/2 

2 収容状況

 最近3年間における全国の少年鑑別所の入出所状況を示したのが,III-70表である。昭和49年の1日平均収容人員は593人,新収容者は1万410人で,いずれも前年に引き続き減少している。

III-70表 少年鑑別所入出所状況(昭和47年〜49年)

 新収容者を年齢別,性別に見ると,III-71表のとおりである。15歳以下の女子年少少年の構成比が上昇し,逆に,18歳・19歳の女子年長少年の構成比が低下しているのが目立っている。

III-71表 少年鑑別所新収容者の年齢別・性別人員の構成比(昭和29年,39年,47年〜49年)

 少年鑑別所に収容された少年は,男子・女子を分隔して収容され,それぞれ,性格・経歴・入所度数・年齢・共犯関係・審判の進行状況などを考慮して居室が指定される。また,身体・衣類・居室などの清潔保持,その他の環境衛生並びに給食管理にも細心の配慮が払われている。
 このように,少年は明るく静かな環境に置かれ,安心して審判を受けられるよう配慮され,鑑別に当たっても,いわゆる治療的,教育的環境における鑑別の場を作り出す努力が重ねられている。オリエンテーション,集団及び個別カウンセリング,心理劇,絵画・工作などによる治療的処遇,音楽鑑賞,歌唱指導,作文や日記の指導,講話,読書指導,体育,園芸,テレビ・ラジオの視聴等が,各種行事などと組み合わされ,計画的に行われている。これらの処遇は,収容少年の心情の安定を図ることを目的としているが,その際の行動観察等による経過分析は,収容少年の鑑別や審判決定後に引き継がれる処遇計画のための重要な資料を提供するものである。