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 昭和49年版 犯罪白書 第2編/第3章/第2節/5 

5 保護の状況

 東京婦人補導院から昭和47年及び48年に出院した者66人について帰住先をみると,夫,父母,その他の親族のもとに帰る者は25名,内夫・婚約者のもとに帰る者7人で,他は,保護施設,雇主,下宿先などに帰っている。約半数の者が寄るべのない者といえよう。また,前述のように出院後の生計方針も確立していない者が多いので,これらの者の更生には,更生保護機関の援助,各府県による保護措置及び一般職業訓練への継続や医療の継続など,ひろく社会的な理解と支持が必要である。