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令和7年版 犯罪白書 第4編/第2章/第2節/2

2 密輸入事案の摘発の状況

覚醒剤(覚醒剤原料を含む。以下この項において同じ。)及び大麻の密輸入事案(税関が関税法(昭和29年法律第61号)違反で摘発した事件に限る。ただし、警察等他機関が摘発した事件で、税関が当該事件に関与したものを含む。以下この項において同じ。)の摘発件数の推移(最近5年間)を形態別に見ると、4-2-2-2表のとおりである。覚醒剤の「航空機旅客(航空機乗組員を含む。以下この項において同じ。)による密輸入」は、令和元年(229件)の約10分の1に急減した2年に引き続き、3年も大きく減少し、4年から2年連続増加したが、6年は60件(前年比29件減)であった。同年においては、覚醒剤の「国際郵便物を利用した密輸入」(32件)及び「航空貨物(別送品を含む。)を利用した密輸入」(39件)は、前年より大きく減少した(同70件減、同60件減)。大麻の「航空機旅客による密輸入」も、元年(60件)の約3分の1に急減した2年に引き続き、3年も大きく減少したが、4年からは3年連続増加し、6年は88件(同21件増)であった。大麻の「国際郵便物を利用した密輸入」は、3年の159件から2年連続減少したが、6年は213件(同165件増)と大幅に増加した(CD-ROM参照)。

航空機旅客による覚醒剤及び大麻の密輸入事案の摘発件数は、いわゆるコロナ禍において入国者数が減少した影響を受けて(本編第9章第1節1項参照)、令和2年に急減した可能性が考えられるが、4年からはいずれも増加傾向にある。

4-2-2-2表 覚醒剤等の密輸入事案の摘発件数の推移(形態別)
4-2-2-2表 覚醒剤等の密輸入事案の摘発件数の推移(形態別)
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令和6年における覚醒剤の密輸入事犯の摘発件数を仕出地別に見ると、地域別では、北米(55件)が最も多く、次いで、アジア(47件)、中南米(18件)の順であり、国・地域別では、米国(32件)が最も多く、次いで、カナダ(23件)、メキシコ(17件)、タイ(14件)の順であった(財務省関税局の資料による。)。