刑事施設では、必要があるときは、篤志面接委員に、被収容者と面接し、専門的知識や経験に基づいて助言指導を行うことを依頼している。その助言指導の内容は、被収容者の種々の悩みや、家庭、職業及び将来の生活に関するものから、趣味・教養に関するものまで様々である。令和4年末現在、篤志面接委員は、1,020人であり、その内訳は、教育・文芸関係者323人、更生保護関係者104人、法曹関係者81人、宗教・商工・社会福祉関係者235人、その他277人である。同年における篤志面接の実施回数は、5,991回であり、その内訳は、趣味・教養の指導3,071回、家庭・法律・職業・宗教・保護に関する相談1,125回、悩み事相談671回、その他1,124回であった(法務省矯正局の資料による。)。
刑事施設では、教誨師(民間の篤志の宗教家)に宗教上の儀式行事や教誨(読経や説話等による精神的救済)の実施を依頼し、被収容者がその希望に基づいてその儀式行事に参加し、教誨を受けられるように努めている。令和4年末現在、教誨師数は、1,635人であり、同年における宗教上の儀式行事・教誨の実施回数は、集団に対して、4,617回であり、個人に対して、3,098回であった(法務省矯正局の資料による。)。