刑事施設では、必要があるときは、篤志面接委員に、被収容者と面接し、専門的知識や経験に基づいて助言指導を行うことを依頼している。その助言指導の内容は、被収容者の種々の悩みや、家庭、職業及び将来の生活に関するものから、趣味・教養に関するものまで様々である。令和3年末現在、篤志面接委員は、993人であり、その内訳は、教育・文芸関係者317人、更生保護関係者102人、法曹関係者83人、宗教・商工・社会福祉関係者248人、その他243人である。篤志面接の実施回数は、2年は8,235回(前年比32.9%減)、3年は7,646回(同7.2%減)であり、同年における内訳は、趣味・教養の指導3,898回、家庭・法律・職業・宗教・保護に関する相談1,480回、悩み事相談785回、その他1,483回であった(法務省矯正局の資料による。)。
刑事施設では、教誨師(民間の篤志の宗教家)に宗教上の儀式行事や教誨(読経や説話等による精神的救済)の実施を依頼し、被収容者がその希望に基づいてその儀式行事に参加し、教誨を受けられるように努めている。令和3年末現在、教誨師数は、1,678人であり、宗教上の儀式行事・教誨の実施回数は、集団に対して、2年は6,520回(前年比30.0%減)、3年は6,198回(同4.9%減)であり、個人に対して、2年は5,559回(同11.6%減)、3年は4,262回(同23.3%減)であった(法務省矯正局の資料による。)。