前の項目 次の項目       目次 図表目次 年版選択

令和3年版 犯罪白書 第7編/第2章/第1節/1

第1節 京都コングレスの概要
1 京都コングレス開催までの経緯

平成27年(2015年)4月,カタールのドーハにおいて,第13回コングレス(ドーハコングレス)が開催され,我が国からは,検事総長を団長とする代表団が参加した。ドーハコングレスでは,「犯罪防止・刑事司法のより広い国連アジェンダへの統合」をテーマに活発な議論が行われ,第14回コングレスまでの5年間に国際社会が取り組むべき犯罪防止・刑事司法分野の対策や協力の方向性を示す「ドーハ宣言」(本編第1章第3節7項参照)が採択された。また,同宣言により,次回(2020年)の第14回コングレスが日本で開催されることも決定した。ドーハコングレスの閉会式では,我が国法務大臣のビデオメッセージが議場で上映され,ドーハ宣言に基づく新たな責務を果たしていくこと,2020年の第14回コングレスの日本開催支持に感謝すること及び世界中からの参加者の来訪を心から歓迎することを内容とするメッセージが発信された。

その後,平成29年(2017年)8月,第14回コングレスを京都において開催することが閣議了解され,国連総会でも承認された。