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令和3年版 犯罪白書 第4編/第9章/第4節/2

2 外国人非行少年の処遇
(1)矯正

外国人の少年院入院者の人員の推移(最近20年間)を見ると,4-9-4-2図のとおりである。令和2年における外国人の少年院入院者を国籍別に見ると,ブラジルが17人と最も多く,次いで,韓国・朝鮮10人,中国及びフィリピンいずれも8人の順であった(CD-ROM参照)。

4-9-4-2図 外国人の少年院入院者の人員の推移
4-9-4-2図 外国人の少年院入院者の人員の推移
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少年院では,日本人と異なる処遇上の配慮を要する外国人少年を,社会適応課程Ⅲ(A3)又は社会適応課程Ⅴ(A5)に編入し,日本の文化,生活習慣等の理解を深めるとともに,健全な社会人として必要な意識,態度を養うための各種指導を行っている(3-2-4-9表参照)。

(2)保護観察

令和2年における外国人の保護観察処分少年(交通短期保護観察の対象者を除く。)及び少年院仮退院者の保護観察開始人員は,208人であった。その内訳は,保護観察処分少年150人,少年院仮退院者58人であった。国籍別に見ると,ブラジルが59人と最も多く,次いで,フィリピン45人,中国31人の順であった(CD-ROM資料4-11参照)。

令和2年末現在,外国人少年(永住者及び特別永住者を除く。)の保護観察係属人員は,保護観察処分少年114人,少年院仮退院者33人であった(法務省保護局の資料による。)。