7-3-6-1図は,平成25年の出所受刑者について,出所事由別(仮釈放又は満期釈放の別をいう。以下この節において同じ。)の5年以内再入率(再入率については,第5編第2章第3節2項参照)を年齢層別に見たものである。5年以内再入率は,総数及び仮釈放者では,非高齢者(それぞれ38.0%,30.0%)及び高齢者(それぞれ39.5%,31.3%)の間に大きな差はなく,満期釈放者では,非高齢者(48.9%)の方が高齢者(44.2%)より高い。しかし,出所年から2年以内まではこれと傾向が異なり,総数・満期釈放者・仮釈放者のいずれにおいても,高齢者の方が再入率が高くなっている。2年以内で比べると,総数では,高齢者の再入率(24.9%)が非高齢者の再入率(17.3%)を7.5pt上回っている。
7-3-6-2図は,平成19年から28年の各年の出所受刑者について,2年以内再入率の推移を年齢層別に見たものである。高齢者の2年以内再入率は低下傾向にあり,28年は19年と比べて7.7pt低下しているものの,非高齢者と比べると一貫して高く,出所受刑者のうち5人に1人は,2年以内に再入所に至っている状況にある(CD-ROM参照)。
なお,平成28年における出所受刑者のうち,一部執行猶予受刑者はいなかった(矯正統計年報による。)。