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平成30年版 犯罪白書 第7編/第3章/第1節/1

1 人員

年齢層別の刑法犯検挙人員及び高齢者率(総数及び女性の各刑法犯検挙人員に占める高齢者の比率をいう。)の推移(最近20年間)を総数・女性別に見ると,7-3-1-1図のとおりである。

平成10年以降の高齢者の検挙人員は,毎年増加して,20年にピーク(4万8,805人)を迎え,その後は高止まりの状況にあって,29年に4万6,264人(前年比1.5%減)となり,10年(1万3,739人)から約3.4倍に増加した。このうち,70歳以上の者は,23年以降高齢者の検挙人員の65%以上を占めるようになって,29年には68.4%に相当する3万1,636人(前年比0.1%増)となり,10年(6,840人)と比べて約4.6倍に増加した(CD-ROM参照)。

平成10年以降の女性高齢者の検挙人員は,毎年増加して,24年にピーク(1万6,503人)を迎え,その後は高止まりの状況にあって,29年に1万5,246人(前年比3.3%減)となり,10年(4,679人)と比べて約3.3倍に増加した。特に70歳以上の女性は,23年以降女性高齢者の検挙人員の7割を超えるようになって,29年には74.7%に相当する1万1,394人(前年比2.5%減)となり,10年(2,536人)と比べて約4.5倍に増加した(CD-ROM参照)。

7-3-1-1図 刑法犯 検挙人員(年齢層別)・高齢者率の推移(総数・女性別)
7-3-1-1図 刑法犯 検挙人員(年齢層別)・高齢者率の推移(総数・女性別)
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刑法犯検挙人員の年齢層別構成比の推移(最近20年間)を,総数・女性別で見ると,7-3-1-2図のとおりである。

総数における刑法犯検挙人員に占める各年齢層の検挙人員の比率は,平成10年には高齢者が4.2%と各年齢層で最も低かったが,29年は21.5%と最も高かった。65〜69歳の者の構成比が,10年の2.1%から6.8%に上昇したにとどまるのに対し,70歳以上の者は,10年の2.1%から29年は14.7%と顕著に上昇した(CD-ROM参照)。

また,女性の刑法犯検挙人員に占める各年齢層の検挙人員の比率は,10年は高齢者が6.4%と30〜39歳の者に次いで低かったが,29年は34.3%と最も高くなり,女性の刑法犯検挙人員のおおむね3人に1人を高齢者が占めるに至った。女性においても,65〜69歳の者の構成比が,10年の2.9%から8.7%に上昇したにとどまるのに対し,70歳以上の者は,10年の3.5%から29年は25.7%と顕著に上昇した(CD-ROM参照)。

7-3-1-2図 刑法犯 検挙人員の年齢層別構成比の推移(総数・女性別)
7-3-1-2図 刑法犯 検挙人員の年齢層別構成比の推移(総数・女性別)
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なお,最近20年間において,刑法犯検挙人員総数に占める女性の割合は,20〜22%台で推移している(4-7-1-1図参照)が,年齢層別に見ると,高齢者の刑法犯検挙人員に占める女性の割合は,31〜34%台で推移し,他のいずれの年齢層の刑法犯検挙人員に占める女性の割合よりも一貫して高く,平成29年は33.0%であった(7-3-1-1図CD-ROM参照)。