BBS会は,非行のある少年や悩みを持つ子供たちに,兄や姉のような立場で接しながら,その立ち直りや成長を支援する活動等(BBS運動(Big Brothers and Sisters Movement))を行う青年のボランティア団体である。平成28年4月1日現在,BBS会の地区会数は477,会員数は4,738人である(法務省保護局の資料による。)。
更生保護女性会は,地域の犯罪予防や青少年の健全育成,犯罪者・非行少年の改善更生に協力する女性のボランティア団体である。平成28年4月1日現在,更生保護女性会の地区会数は1,292,会員数は16万5,775人である(法務省保護局の資料による。)。
協力雇用主とは,犯罪・非行の前歴等のために定職に就くことが容易でない保護観察又は更生緊急保護の対象者を,その事情を理解した上で雇用し,改善更生に協力する民間の事業主である。平成28年4月1日現在,協力雇用主(個人・法人を合わせたものをいう。以下同じ。)は1万6,330(前年同日比1,842(12.7%)増)であり,その業種は,建設業が49.0%を占め,次いで,サービス業(15.6%),製造業(12.3%)の順である。そのうち,実際に対象者を雇用している協力雇用主は788(前年同日比237(43.0%)増)である。また,協力雇用主に雇用されている対象者数は1,410人(前年同日比134人(10.5%)増)である(法務省保護局の資料による。)。
保護観察官と協力雇用主が緊密に連携し,協力雇用主のもとに雇用された者の職場定着を促進するとともに,協力雇用主の不安等の軽減を図ることにより,協力雇用主による雇用を拡大する方策の一つとして,平成25年5月から,更生保護施設又は自立準備ホームに委託されている仮釈放者又は更生緊急保護対象者を雇用し,職場定着のための働き掛けを行った協力雇用主に対して,職場定着協力者謝金を支給する取組が実施されてきた。27年4月からは,これを更に発展させて,保護観察対象者又は更生緊急保護対象者を雇用し,就労継続に必要な技能及び生活習慣等を習得させるための指導及び助言を行う協力雇用主に対して,就労・職場定着奨励金及び就労継続奨励金を支給する制度が実施されている。27年度に奨励金を適用した件数は,就労・職場定着奨励金が3,130件,就労継続奨励金が389件であった(法務省保護局の資料による。)。