更生保護における犯罪予防活動は,世論の啓発,社会環境の改善等多岐にわたる。具体的な活動としては,講演会,非行問題を話し合う住民のミニ集会,青少年非行相談,親子ふれあい行事等,住民が参加する様々な行事や,保護観察所・保護司会・中学校による地域問題の協議会の開催等の中学校との連携強化のための取組が行われている。
これらの活動は,保護観察所,保護司会,更生保護女性会,BBS会等が年間を通じて地域の様々な関連機関・団体と連携しながら実施しているが,法務省の主唱により,毎年7月を強調月間として,社会を明るくする運動〜犯罪や非行を防止し,立ち直りを支える地域のチカラ〜が展開されている。
近時,地域住民による自主的な防犯活動が活発に行われており,平成23年末現在,警察庁が把握している防犯ボランティア団体の数は4万5,672団体,構成員数は271万3,968人である。