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平成22年版 犯罪白書 第4編/第3章/第3節

第3節 少年の受刑者

入所時に20歳未満であった入所受刑者(入所時には20歳以上であったが,不定期刑の言渡し時には20歳未満であった者を含む。以下「少年入所受刑者」という。)の人員の推移(昭和41年以降)は,4‐3‐3‐1図のとおりである。その人員は,昭和41年には1,000人を超えていたが,その後,大幅に減少し,63年以降は100人未満で推移し,平成21年は54人(前年比9人減)であった。

4‐3‐3‐1図  少年入所受刑者人員の推移

平成21年における少年入所受刑者は,全員が男子であり,入所時年齢(入所時に20歳以上であった者は,不定期刑の言渡し時の年齢による。)別では,16・17歳が2人,18・19歳が52人であった。刑期(不定期刑は,刑期の長期による。)別の人員を見ると,無期刑の者が2人,「10年を超え15年以下」が1人,「5年を超え10年以下」が27人,「3年を超え5年以下」が14人,3年以下が10人であった。刑の種類別では,懲役が50人,禁錮が4人であった。罪名別に見ると,傷害が14人(傷害4人,傷害致死10人)と最も多く,次いで,強盗13人(強盗1人,強盗致死傷10人,強盗強姦・同致死2人),殺人6人,自動車運転過失致死傷・業過5人,強姦(同致死傷を含む。)4人,危険運転致死傷3人の順であった(矯正統計年報による。)。