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平成22年版 犯罪白書 第2編/第3章/第2節/2

2 科刑状況

(1)死刑・無期懲役

通常第一審における死刑及び無期懲役の言渡人員(最近10年間)を罪名別に見ると,2‐3‐2‐2表のとおりである。なお,最近10年間に無期禁錮の言渡しはない。

最近10年間における死刑の言渡しは,殺人(自殺関与・同意殺人・予備を含まない。以下この項において同じ。)又は強盗致死(強盗殺人を含む。)に限られており,平成21年における有罪人員に占める死刑言渡人員の比率は,殺人では1.1%(5人),強盗致死では5.1%(4人)であった(司法統計年報及び最高裁判所事務総局の資料による。)。

平成21年における有罪人員に占める無期懲役言渡人員の比率は,殺人では3.9%(18人),強盗致死傷(強盗殺人を含む。)・強盗強姦では8.1%(50人)であった。そのほか,同年に無期懲役の言渡しを受けた者は,銃刀法違反(営利目的輸入)1人であった(司法統計年報及び最高裁判所事務総局の資料による。)。

2‐3‐2‐2表  通常第一審における死刑・無期懲役言渡人員の推移(罪名別)

(2)有期懲役・禁錮

平成21年における通常第一審での有期の懲役・禁錮の科刑状況は,2‐3‐2‐3表のとおりである(罪名別の科刑状況については,CD-ROM資料2‐4参照)。

2‐3‐2‐3表  通常第一審における有期刑(懲役・禁錮)科刑状況

(3)罰金

平成21年における通常第一審での罰金(懲役・禁錮と併科されたものを除く。)の科刑状況は,2‐3‐2‐4表のとおりである。

2‐3‐2‐4表 通常第一審における罰金科刑状況(罪名別)