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 平成18年版 犯罪白書 第2編/第3章/第1節/2 

2 第一審

 地方裁判所及び家庭裁判所における第一審の裁判は,通常の公判手続によって行われ,簡易裁判所における第一審の裁判は,通常の公判手続又は略式手続によって行われる。
 平成17年における地方裁判所及び家庭裁判所の罪名別終局処理人員は,2-3-1-2表のとおりであり,同年における簡易裁判所の罪名別終局処理(通常手続及び略式手続)人員は,2-3-1-3表のとおりである。

2-3-1-2表 地方・家庭裁判所罪名別終局処理人員

2-3-1-3表 簡易裁判所罪名別終局処理人員

 平成17年の地方裁判所における終局処理人員を罪名別に見ると,窃盗が15.9%と最も多く,次いで,覚せい剤取締法違反(15.6%),業過(10.6%),道交違反(9.2%)の順であった。
 平成17年の家庭裁判所における成人の刑事事件の終局処理人員のうち,約90%が児童福祉法違反によるものであった。
 平成17年の簡易裁判所における通常手続による終局処理人員を罪名別に見ると,懲役言渡人員は,窃盗が約95%を占めており,罰金言渡人員は,道交違反(25.5%)と傷害(22.5%)で約半数を占めていた。
 略式手続によって罰金又は科料に処せられた者を罪名別に見ると,道交違反が約80%であった。