1―4―2―1表は,1997年以降における各国の殺人の認知件数,発生率及び検挙率の推移を見たものである(
巻末資料1―14及び
1―15参照)。
各国によって殺人の構成要件に多少の差異があるが,この罪名を前提として統計数値を見る限り,我が国の殺人の認知件数,発生率ともに,1998年の英国の認知件数を除いては,5か国の中で最も少ない。
一方,検挙率を見ると,我が国はドイツとともに9割を超え,高い水準を維持している。他の3か国の検挙率は,増減を繰り返しながらも低下傾向を示している。
1―4―2―1表 5か国における殺人の認知件数・発生率・検挙率