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 平成14年版 犯罪白書 第2編/第6章/第2節/1 

第2節 犯罪者の国外逃亡と逃亡犯罪人の引渡し

1 犯罪者の国外逃亡

 日本国内で犯罪を犯して国外に逃亡した被疑者の数について,最近10年間の推移を示したものが,2-6-2-1図である。国外逃亡被疑者数は,平成9年以降増加し,13年には553人(前年比7.0%増)となっている。

2-6-2-1図 国外逃亡被疑者数の推移

 これを国籍(地域も含む。)別に示したものが2-6-2-2表であり,中国が207人(総数の37.4%)で最も多く,次いで,日本117人(同21.2%),ブラジル38人(同6.9%),韓国・朝鮮37人(同6.7%)の順となっている。

2-6-2-2表 国外逃亡被疑者の国籍等別人員及び構成比

 平成13年の国外逃亡被疑者を罪種別に示したものが2-6-2-3表であり,凶悪犯が156人で最も多く,次いで窃盗,知能犯,薬物関係事犯の順となっている。

2-6-2-3表 国外逃亡被疑者の罪種等別人員

 平成13年の国外逃亡被疑者について,その推定逃亡先国(地域を含む。)を被疑者数の多い順に見ると,中国100人(うち,日本人被疑者7人),次いでフィリピン39人(同31人),韓国・朝鮮27人(同4人),アメリカ16人(同13人)等となっている(警察庁刑事局の資料による。)。