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 平成11年版 犯罪白書 第4編/第6章/第2節/1 

第2節 精神障害のある犯罪者の概況

1 精神障害者等の刑法犯罪名別検挙人員

 警察庁の統計によれば,平成10年における交通関係業過を除く刑法犯検挙人員32万4,263人のうち,精神障害者は634人,精神障害の疑いのある者は1,378人であり(以下,精神障害者と精神障害の疑いのある者をまとめて「精神障害者等」という。),交通関係業過を除く刑法犯検挙人員に占める精神障害者等の比率は0.6%となっている。
 さらに,これを罪名別に見たのがIV-28図である。人員では,窃盗・詐欺・横領(遺失物等横領を含む。)が最も多く,精神障害者等の総数(2,012人)の60.3%を占めているが,罪名別検挙人員総数中に占める精神障害者等の比率では,放火の14.1%,殺人の9.7%が目立って高くなっている。

IV-28図 精神障害者又は精神障害の疑いのある者の刑法犯罪名別検挙人員