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 平成11年版 犯罪白書 第3編/第2章/第2節/2 

2 少年審判

 III-16図は,最近10年間における少年保護事件の家庭裁判所受理人員の推移を,一般保護事件及び道路交通保護事件(道交違反に係る少年保護事件)の別に見たものである。一般保護事件は,平成7年まで減少傾向にあったが,8年以降増加に転じており,道路交通保護事件は,8年,9年と増加が続いたが,10年は減少している。

III-16図 少年保護事件の家庭裁判所受理人員の推移

 III-17図は,平成9年における交通関係業過,道交違反及び虞犯を除く少年保護事件について,家庭裁判所の終局処理状況を見たものである。
 終局処理人員を罪名別に見ると,窃盗(60.3%)が最も多く,以下,遺失物等横領を含む横領(20.1%),傷害(5.4%),恐喝(3.8%),毒劇法違反(2.2%)の順となっている(巻末資料III-10参照)。

III-17図 少年保護事件の家庭裁判所終局処理人員構成比

 III-18図は,平成9年における交通関係業過及び道交違反に係る少年保護事件について,家庭裁判所の終局処理状況を見たものである。交通関係業過,道交違反事件共に,不処分の比率が最も高く,以下,保護観察,審判不開始,検察官送致の順となっている。

III-18図 交通非行少年の家庭裁判所終局処理人員構成比

 III-19図は,平成9年における虞犯少年に対する家庭裁判所の終局処理状況を見たものである。交通関係業過,道交違反及び虞犯を除く少年保護事件と比較すると,保護観察,少年院送致等の保護処分の比率が高い。

III-19図 虞犯少年の家庭裁判所終局処理人員構成比