第3節 日本人の国外における被害 在外公館が邦人保護事務を通して把握した日本人の国外における犯罪被害状況を見ると,平成10年は,件数が6,486件(前年より0.3%増),人員が7,463人(同0.1%増)となっている(外務大臣官房領事移住部の資料による。)。 被害の大半は窃盗で,平成10年は総件数の79.7%(5,170件)を占めており,次いで,強盗の13.5%(875件),詐欺の3.9%(254件)となっている。 また,犯罪被害による死亡者数は,平成元年度(会計年度)以降(6年度までは会計年度。7年以降は暦年。),10人台から20人台で推移しており,10年は18人となっている。一方,傷害・暴行,強盗等の犯罪被害による負傷者数は,10年には165人と,元年度の59人の3倍近くに増加しており,海外渡航者数の伸びを大きく上回っている。
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