III-85表は,1970年,1975年,1980年,1985年及び1990年から1994年までの間の,ドイツにおける殺人及び強盗について,それぞれの認知件数と発生率を見たものである(1990年10月3日のドイツ統一以前についての統計には,ドイツ民主共和国が含まれない。)。殺人,強盗共に1993年における発生率が高く,1994年には減少傾向を示しているものの,全体として近年増加傾向にあることがうかがえる。
III-85表 殺人及び強盗の認知件数・発生率 ドイツ(1970年・1975年・1980年・1985年・1990年〜1994年)
III-86表は,1990年から1994年までの間について,殺人及び強盗の犯行の際に銃器が凶器として用いられた事件の比率の推移を見たものである。強盗では,その割合はほぼ一定しているが,殺人では,1993年が高い比率を示し,近年増加傾向にあることがうかがえる。
III-86表 殺人及び強盗において銃器が用いられた事件の比率 ドイツ(1990年〜1994年)
III-87表は,1985年及び1990年から1994年までの間の,ドイツにおける殺人及び強盗について,それぞれ検挙人員及び検挙率の推移を見たものである。1994年は,前年に比べ,殺人,強盗共に検挙率がやや上昇したが,全体的に見れば,漸次低下傾向にあることがうかがえる。
III-87表 殺人及び強盗の検挙人員・検挙率 ドイツ(1985年・1990年〜1994年)