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 平成 7年版 犯罪白書 第1編/第2章/第1節 

第2章 犯罪被害とその国家的救済

第1節 犯罪被害の実情

 I-28図は,昭和60年以降の交通関係業過を除く犯罪被害者数(生命・身体を被害内容とするもの)の推移を見たものである。死傷者はおおむね減少傾向にあったが,平成6年の死者は,前年と比べ2.8%の増加で,重傷者及び軽傷者は,前年と比べ,それぞれ4.6%,2.2%減少している。
 平成6年における交通関係業過を除く犯罪による被害者を,罪名別及び死傷者別に見ると,I-29図のとおりであり,死者合計1,359人,負傷者合計2万3,644人である。ちなみに,同年における交通事故死傷者数は,死者1万649人,負傷者88万1,723人である。

I-28図 犯罪被害者数の推移(昭和60年〜平成6年)

I-29図 罪名・死傷者別犯罪被害者数

 さらに,平成6年の罪名別検挙件数について,被害者と被疑者との面識の有無等の別に構成比を見ると,I-30図のとおりであり,殺人は,親族及びその他の面識ある者に対して行われる比率が高いが,強姦,強盗,窃盗等は,面識のない者に対して行われる比率が高い。

I-30図 被害者と被疑者との面識の有無等別検挙件数構成比(平成6年)