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 平成 6年版 犯罪白書 第4編/第8章/第2節/3 

3 日本人の国外における犯罪被害

 日本人が国外において犯罪の被害に遭った状況について,在外公館が邦人保護事務を通して把握した範囲で,最近7年間の推移を見ると,IV-47図のとおりである。
 犯罪の被害に遭った者は平成元年までは急増していたが,2年以降減少に転じ,平成4年度(会計年度)は前年度に引き続き減少した。また,被害のうちの財産犯が占める比率は,件数・人員共に下降傾向にある。

IV-47図 日本人の国外における犯罪被害状況の推移

 なお,平成4年度(会計年度)における犯罪被害による死亡者数は24人で,アジア地域が9人,中南米地域が7人,北米地域が6人,オセアニア地域とアフリカ地域が各1人である。同じく,負傷者数は78人で,アジア地域が11人,北米地域が11人,中南米地域が7人,ヨーロッパ地域が19人,オセアニア地域が5人,中近東地域が2人,アフリカ地域が23人となっている。