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 平成 6年版 犯罪白書 第1編/第2章/第1節 

第2章 犯罪被害とその国家的救済

第1節 犯罪被害の実情

 I-25図は,交通関係業過を除く犯罪被害者数(生命・身体を被害内容とするもの)の推移を見たものである。死者,軽傷者は減少傾向にあるが,平成3年までわずかずつではあるがほぼ毎年減少していた重傷者は,4年に引き続き5年も,少数ではあるが増加した。
 平成5年における交通関係業過を除く犯罪による被害者を,罪名別及び死傷者別に見ると,I-26図のとおりであり,死者合計1,322人,負傷者合計2万4,225人である。同年における交通事故死傷者数は,死者1万942人,負傷者87万8,633人である。

I-25図 犯罪被害者数の推移

I-26図 罪名・死傷者別犯罪被害者数

 さらに,平成5年の罪名別検挙件数について,被害者と被疑者との面識の有無等の別に構成比を見ると,I-27図のとおりであり,殺人,傷害等は,親族及びその他の面識ある者に対して行われる比率が高いが,強姦,強盗,窃盗等は,面識のない者に対して行われる比率が高い。

I-27図 被害者と被疑者との面識の有無等別検挙件数構成比