4 新受刑者の罪名 II-26表は,平成2年における新受刑者の罪名別構成比を男女別に見るとともに,最近3年間の新受刑者の罪名別構成比を見たものである。2年の新受刑者では,刑法犯が総数の62.6%,特別法犯が37.4%となっている。罪名別では,昭和60年以降第1位であった覚せい剤取締法違反と同じく第2位であった窃盗が入れ替わり,窃盗が27.2%(6,191人)と最も高く,次いで,覚せい剤取締法違反の25.6%(5,825人)となっている。男女別に見ると,男子では,63年及び平成元年に第2位であった窃盗が第1位になり27.4%(5,968人),同じく第1位であった覚せい剤取締法違反が第2位になり24.2%(5,273人)となっている。ところが,女子では,昭和53年以降,覚せい剤取締法違反が窃盗を上回って第1位を続けており,56年には50.5%(503人)となり,60年には57.5%(784人)と頂点に達した。その後はやや減少したものの,平成2年には前年に比べ25人増加して55.3%(552人)となり,依然として女子新受刑者の過半数を占めている。
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