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 昭和63年版 犯罪白書 第4編/第5章/第1節/1 

第1節 多数回受刑歴を有する者の仮出獄の概況

1 多数回受刑歴を有する者の仮出獄率

 受刑者の仮出獄率は,入所度数を重ねるにつれて低下する。昭和61年における釈放受刑者の仮出獄率は,全体では57.0%であるが,入所度数別に見ると,初度の者では80.9%,2度以上5度以下の者では45.8%,6度以上の者は26.5%(10度以上で14.0%)となっている。また,仮出獄申請に対する棄却率は,第2編第4章第1節において,入所度数別に示したところであるが,61年の申請棄却率は,入所度数が初度の者で1.9%,2度以上5度以下の者で7.0%,6度以上の者は16.0%となっており,多数回受刑歴を有する者の棄却率は相当高くなっている。