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 昭和63年版 犯罪白書 第4編/第3章/第1節/2 

2 年  齢

 これら多数回前科者の年齢層別構成比を見るとIV-20表のとおりである。総数で最も多い年齢層は50歳代の44.0%,次いで40歳代の29.9%である。10犯以上の前科を重ねるためには通常はかなりの年月を要することから,50歳以上の者が61.3%と多数を占めるのは当然のことかもしれない。70歳以上の者となると,元来明治以前の出生者が除かれている関係もあるであろうが,それほど多くはなく,総数の2.2%を占めるのみである。犯数別に見ると,おおむね,いずれの犯数においても,最も多いのは50歳代で,次が40歳代であることは変わらないものの,犯数が多くなるにつれて40歳代の者の占める比率が減少し,50歳代の比率が増加していく傾向にある。しかし,前科40犯以上の者では,30歳代,40歳代の者も少なくない。なお,前科10犯以上の者全員についての平均年齢は51.3歳である。

IV-20表 多数回前科者の犯数・年齢層別人員構成比