前の項目   次の項目        目次   図表目次   年版選択
 昭和62年版 犯罪白書 第2編/第2章/第2節/3 

3 科刑状況

(1) 死刑,懲役及び禁錮
 II-12表は,昭和60年中の第一審裁判所における死刑,懲役及び禁錮の科刑状況を,罪名別に見たものである。死刑言渡人員は9人,無期懲役言渡人員は39人であり,有期の懲役・禁錮の科刑状況を刑期別に見ると,刑期1年未満の者が全体の40.8%を占め,刑期が3年を超える者は3.6%にとどまる。刑期が10年を超える者は,総数で146人であり,罪名別に見ると殺人109人,強盗致死傷19人,放火7人,覚せい剤取締法違反2人などとなっている。

II-12表 罪名別死刑・懲役・禁錮の第一審科刑状況(昭和60年)

(2) 罰  金
 II-13表は,昭和60年中の第一審の裁判(略式命令を含む。)における罰金の科刑状況を罪名別に見たものである。5万円未満の罰金に処された者が,総数の89.9%を占め,そのうち89.8%が道交違反によるものである。10万円以上の罰金に処された者は,総数では3.0%であるが,業過では17.7%と高率になっている。

II-13表 罪名別罰金の第一審科刑状況(昭和60年)