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1 被疑事件の受理 II-1表は,昭和61年における全国の検察庁の新規受理人員を,罪名別に前年と対比して見たものである。
昭和61年の新規受理人員総数は324万2,755人で,前年より12万9,364人(3.8%)減少している。総数のうち,刑法犯は28.4%,特別法犯は71.6%となっており,交通関係業過を除く刑法犯は35万3,557人で10.9%,道交違反を除く特別法犯は13万7,437人で4.2%である。なお,交通関係業過は17.5%,道交違反は67.4%で,この両者で全体の84.9%を占めている。刑法犯について見ると,全体で前年より6,548人(0.7%)増加している。罪名別に見ると,増加しているのは,賭博・富くじ(801人・13.8%増),交通関係業過(2万7,153人・5.0%増),恐喝(505人・4.1%増)などで,減少しているのは,猥褻文書頒布等(587人・33.8%減),贈収賄(177人・19.5%減),詐欺(3,988人・19.1%減),公然猥褻(214人・18.7%減)などである。特別法犯について見ると,全体では,前年より13万5,912人(5.5%)減少している。55年以降増加していた道交違反は,61年は前年より13万5,567人(5.8%)減少した。 |