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 昭和61年版 犯罪白書 第1編/第2章/第6節/1 

第6節 精神障害者の犯罪

1 概  説

 昭和60年における交通関係業過を除く刑法犯検挙人員のうち,「精神障害者」又は「精神障害の疑いのある者」(精神障害のため自傷他害のおそれがあるとして精神衛生法24条に基づく都道府県知事への通報の対象とされた者)の人数を,罪名別に見るとI-40表のとおりである。刑法犯検挙人員は43万2,250人(成人23万8,133人,少年19万4,117人)であるが,そのうち精神障害者及びその疑いのある者は2,489人(成人2,332人,少年157人)で,その比率は0.6%(成人1.0%,少年0.1%)である。これを罪名ごとに見ると,放火17.8%,殺人9.9%が目立って高くなっている。