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2 薬物濫用の増加 IV-7表は,最近5年間におけるシンナー等濫用少年の学職別検挙人員を見たものである。昭和58年における検挙人員の総数は5万1,383人で,前年より1,745人(3.5%)増加している。学職別に見ると,学生・生徒が41.0%で最も多く,次いで,有職少年の29.8%,無職少年の29.1%となっている。なかでも,中学生においては,前年に比べて2,312人(19.9%)の増加となっている。このように,シンナー等の濫用行為は,厳しい取締りにもかかわらず増加しており,しかも,濫用による死亡事故が毎年少なからず発生している事実を考えると,この種少年非行の今後の推移には十分な関心を払う必要がある。
IV-7表 シンナー等濫用少年の学職別検挙人員(昭和54年〜58年) |