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 昭和56年版 犯罪白書 第4編/第2章/第4節/1 

1 少年新受刑者の動向

 昭和55年中に新たに入所した少年受刑者(裁判時20歳未満の者をいい,入所時に20歳を超えている者を含む。以下本節において同じ。)は141人で,うち,入所時20歳未満の者は117人であり,55年末現在収容中の少年受刑者は79人である。新入所の少年受刑者は前年に比べ17人増加している。
 少年新受刑者の罪名別人員は,IV-55表のとおりであるが,昭和55年は,前年に比較すると,殺人,傷害,窃盗,覚せい剤取締法違反などが増加している。
 IV-56表は,少年新受刑者の刑名・刑期別人員を見たものである。昭和55年は,懲役については,2年以下が58.8%で,禁錮については2年を超えるものはない。
 少年新受刑者中,初人者の保護処分歴については,IV-57表のとおりで,保護処分歴なしの者の占める比率が逐年高くなり,昭和55年では,65.5%となっている。

IV-55表 少年新受刑者の罪名別人員(昭和53年〜55年)

IV-56表 少年新受刑者の刑名・刑期別人員(昭和53年〜55年)

IV-57表 少年新受刑者中初入者の保護処分歴人員(昭和53年〜55年)