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1 概 況 法務総合研究所では,ひん回入所受刑者(ここでは,入所度数10度以上の受刑者をいう。以下同じ。)の特質を明らかにするため,昭和55年における矯正統計調査票の集計,分析を行ったので以下その概要を述べることとする。
III-2図は,昭和40年以降における新受刑者中に占める再入者の比率を見たものである。40年における再入者率は57.2%であり,その後46年まではこの比率は減少傾向を示し,46年には50.6%と,初人受刑者と再入受刑者の比率はほぼ同じになったが,その後,再入者率は増加に転じ,55年は,40年以降の最高値であった52年の再入者率と同じ58.4%となっている。 III-2図 新受刑者中再入者の比率(昭和40年〜55年) |