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 昭和51年版 犯罪白書 第2編/第2章/第2節/6 

6 裁判の執行

(1) 死刑の執行

 最近5年間における死刑執行人員は,48人である。罪名別に見ると,強盗殺人が36人で最も多く,その他は,殺人の12人となっている。

(2) 自由刑の執行

 最近5年間における自由刑の執行状況を見ると,II-27表のとおりである。懲役の執行指揮人員は,昭和47年に増加したが,48年,49年と減少し.50年には前年より1,513人増加して3万403人となっている。禁錮の執行指揮人員は,46年以降減少傾向を示しており,50年では,前年より476人減少して1,158人となっている。

II-27表 自由刑の執行指揮人員(昭和46年〜50年)

(3) 財産刑の執行

 最近3年間の罰金及び科料の調定件数と調定金額を見ると,II-28表のとおりである。昭和50年度における罰金の調定金額は497億余円,科料は5,534万余円で,前年度に比べて,罰金は約17億円の増加,科料は約774万円の増加となっている。

II-28表 罰金及び科料の調定件数及び調定金額(昭和47年度〜50年度)

 次に,昭和50年度における罰金及び科料の徴収状況を見ると,II-29表のとおりである。現金等により収納されたものと労役場留置処分とを合わせた徴収率は,件数において,罰金が98.4%,科料が98.0%となっており,前年度に比べてわずかながら上昇している。

II-29表 罰金及び科料の徴収状況(昭和50年度)