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 昭和51年版 犯罪白書 第1編/第2章/第2節/2 

2 被害者の状況

 I-64表は,事件記録の調査に基づき,被害者について[1]性別,[2]年齢,[3]職業の有無,[4]扶養家族の有無・種類を調べたものである。性別では男性が多く,年齢別に見ると,20歳代が最も多い。死亡事件において14歳未満の被害者が多いのは,子殺しが多いことによるものである。被害者のうち職業のあるものは,傷害事件で88.4%,死亡事件で71.6%となっており,いずれも有職者が多い。被害者に扶養家族のあるものは,傷害事件で42.1%,死亡事件で43.6%となっている。扶養家族のあるものについて,更にその種類別に見ると,配偶者及び子供のあるものが最も多く,次いで配偶者のみがあるものが多い。

I-64表 生命・身体犯の被害者の状況