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令和2年版 犯罪白書 第4編/第8章/第3節/2

2 裁判

令和元年における外国人事件(外国人が被告人となった事件)の通常第一審での有罪人員は,4,680人(前年比3.7%増)であり,有罪人員総数に占める比率は,9.1%であった(司法統計年報及び最高裁判所事務総局の資料による。)。

令和元年における被告人通訳事件(被告人に通訳・翻訳人の付いた外国人事件をいう。以下この項において同じ。)の終局人員は,3,907人(前年比4.0%増)であった。通訳言語は39に及び,内訳を見ると,ベトナム語が1,180人(30.2%)と最も多く,次いで,中国語1,084人(27.7%),タガログ語264人(6.8%),タイ語219人(5.6%)・ポルトガル語219人(5.6%),英語216人(5.5%),スペイン語129人(3.3%)の順であった(最高裁判所事務総局の資料による。)。

令和元年における被告人通訳事件の通常第一審での有罪人員(懲役・禁錮に限る。)は,3,574人(前年比4.7%増)であり,全部執行猶予率は,全罪名では88.8%,入管法違反を除くと80.0%であった(最高裁判所事務総局の資料による。)。なお,元年における被告人通訳事件で,一部執行猶予付判決の言渡しを受けた人員は4人であった(CD-ROM資料4-7参照)。