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令和元年版 犯罪白書 第6編/第1章/第2節/4
4 犯罪に対する不安・我が国の治安に関する認識調査の結果

法務総合研究所の犯罪被害実態(暗数)調査では,犯罪被害以外に,犯罪に対する不安,現在の我が国の治安に対する認識等の様々な項目についても調査している。ここでは,その中から,犯罪に対する不安等についての調査結果を経年比較する(なお,31年調査については,訪問調査員による聴き取り方式により回答が得られた3,709人を対象としている。)。

(1)犯罪に対する不安
ア 夜間の一人歩きに対する不安

「暗くなった後,あなたの住んでいる地域を一人で歩いているとき,どの程度安全であると感じますか」との問いに対して,「とても安全」とする者の比率は,16年調査から低下傾向にあったが,31年調査では19.4%(前回比13.0pt上昇)であった。また,「やや危ない」とする者の比率は,31年調査では13.7%(前回比15.0pt低下)であった(6-1-2-10図<1>)。

イ 不法侵入の被害に遭う不安

「今後1年間のうちに,誰かがあなたの自宅に侵入する可能性について,どのように思いますか」との問いに対して,31年調査では,24年調査と比べ,「あり得ない」とする者の比率が17.2pt上昇し,「あり得る」とする者の比率が17.3pt低下している(6-1-2-10図<2>)。

6-1-2-10図 犯罪に対する不安の経年比較
6-1-2-10図 犯罪に対する不安の経年比較
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(2)我が国の治安に関する認識

我が国全体の治安についての認識を見ると,過去の調査と比べ,「良い」とする者の比率が一貫して上昇し,「悪い」とする者の比率が一貫して低下している(6-1-2-11図)。

6-1-2-11図 現在の我が国の治安に関する認識の経年比較
6-1-2-11図 現在の我が国の治安に関する認識の経年比較
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